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GOLDEN 2012
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 スピーカー修理の第二弾は、別邸のサブシステムにメインスピーカーとして使用しているDIATONEのDS-201です。
25センチウーファーの2ウェイにスーパートゥイーターを搭載したDS-251の後継機として1978年に発売された三桁シリーズの末弟に相当します。

この機種はクロスエッジを使用している為に崩壊する事はありませんが、ダンプ剤として使用されているピスコロイドが硬化してしまい、殆ど低音が出なくなります。ネットオークションでも度々見かけますが、例外なく同様の症状が進んでいる様です。
硬化が進むとフランスパンのようにカチカチになり、指で押してみるとコーンの動きを妨げている事は一目瞭然です。 こうなるとウーファーとして役目を果たさなくなるだけでなく、そのまま使用するとボイスコイルを損傷してしまう可能性もあります。
 
軟化処理を請け負っている業者さんも存在しますが、今回はピスコロイド軟化剤を使用し、自分の手で新品に近い難度まで復活させる事に挑戦しました。 但し、当該機種はフレームをエンクロージャーに接着してあり、ボルトを外しただけではユニットを取り外す事は出来ません。結局、マイナスドライバーに布製ガムテープを貼って力業で外しました。(笑)

外したユニットの裏からエッジに丸筆で軟化剤を塗布します。コーンはパルプ製ですので、コーンに着かない様に慎重に作業。
塗布後は溶剤を行き渡らせる為にコーンをストロークさせ、念のために逆さにして放置します。着けすぎた溶剤が谷部に流れるようにし、コーン紙に浸透させない為です。
翌日に正規の向きに固定し、小筆で表面からも塗布しました。その際も頂点から外側のみとし、スピーカー全体を仰向けにしたまま24時間放置します。この際、底の丸いスプレー缶を載せ、コーンを押した状態にしておきます。

   


力業でウーファーユニットを外したDS-201。 エンクロージャー内部にはグラスウールがビッシリと詰められています。



元々黒に近いグレーだったコーンも茶褐色に変色しています。 画像では解りづらいですが、エッジはフランスパンの様にカチカチになっています。

 

流石に3桁シリーズだけあって、フレームは強固なアルミダイキャストの一体型になっており、共振を防止しています。



 

by.BOW
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