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ホームオーディオのスピーカー修理をレポートします。
サブスピーカーとして使用していたのがDENON(当時はデンオンと発音)のSC-101という機種で、1981年当時で27000円/1本と言う高価格でした。
学生だった私にとっては長期のアルバイトで買った愛機でしたが、エッジがウレタンで在るが故に15年程で朽ち果て、DIATONEのDS-10Bという機種のウーファーのみを部品で発注して代用していました。
このDS-10BはDIATONEとしては19500円/1本という廉価機種で、バスレフ式ながらウレタンエッジを使用する等、低音を意識した設計になっていましたが、どうにもトゥイーターとの繋がりが悪く、ヴォーカルが引っ込んだ感の再生音でした。
これはSC-101のトゥイーターがドーム型である為、クロスオーバー周波数を3KHZに設定してウーファーにスコーカーの帯域まで任せていた事に対し、DS-10Bのクロスオーバー周波数が1.5KHzで設計されていた事に起因すると考えられます。
このウーファーも崩壊寸前となり、これを機に101のウーファー復活を決意。
DIATONEのDS-10Bのウーファーユニットを組み込んだDENON SC-101の改造機。
15年以上放置されていたSC-101のウーファーユニット。
埃も凄いが、煙草によって茶色に変色しています。 この劣化したウレタンを取り除くのが大仕事で、カッターナイフと彫刻刀を駆使して1時間。 更にフレーム側はエタノールを使用して接着剤まで除去。
劣化したウレタンを取り除いたユニット。貴重な日曜日が半日費やされました。
DVとVHSのコンパチデッキをレポートします。 取引先の某官公施設が廃棄するとのことで貰ってきましたが、VHSのトラッキングがどうしても合わないとの事でした。
WV-DRシリーズは、9、7、5と三機種あり、当該個体はS-VHSテープが簡易再生しか出来ない最廉価機種の様です。
DVテープは標準DVとminiDVの2種類に対応していますが、既に自社規格であるβマックス、Hi-8、DIGITAL8の全てを見捨てています。(笑)
BS、CS、地上波の全がアナログとなっていますが、ビデオ撮影したminiDVをHDDやDVDにダビングするために再生さえ出来れば良い私にとっては、チューナーの種類は無関係となります。
VHSのトラッキングは位相調整により即座に解決。
問題はDVの方で、相当に手強い相手となりました。
DVの動作は相当に複雑で、挿入する際には
1.イジェクトボタンを押すと挿入口のドアが開く。
2.テープを差し入れると自動で吸い込まれる。
3.吸い込んでいる途中でカセットの蓋を開き、同時にminiDVのリール幅に合わせてリール軸が移動する。
4.リール軸に嵌る様に下降すると挿入口のドアが閉じ、同時にテープを引き出してヘッドに押しつける。
イジェクトの際は
1.イジェクトボタンを押すとリールにテープを巻き取りながらカセットに納める。
2.上昇しながらリールを標準DVの位置まで戻す。
3.挿入口に向かい吸い込みを開始した位置まで移動する。同時に挿入口のドアを開く。
4.吸い込みを開始した位置まで移動が完了すると、送りレバーが回転して取り出しやすい位置まで押し出す。
5.テープを取り出すと挿入口のドアが閉じる。
つまりVHSに比べると、ドア開閉、リール幅調整、送りレバーの回転の3動作が増えており、これら全てをリレーとモーターで行っています。 各動作ともに相当減速している様で、一時減速にはウォームギアを使用していますが、モーターが回転しないと手で動かす事は不可能となります。
故障の原因は明らかにモーターのトルク不足。この減速比を過信しすぎた結果だと考えられます。
ジャンクウォークマンのモーターを移植しようにもスペースが足りず、仕方なくモーターへのシリコンオイル噴射と各ギアやレール部へのシリコングリース塗布で凌ぎました。
電気的補修は、スイッチ及び各コネクターへの接点復活剤スプレーとハンダ浮き部分の再ハンダという素人レベルに留めました。
とりあえず分解。メカ部はアッセンブリーになっており、モーターに行き着くまでには順次バラさなければなりません。スイッチング基盤も分解してスイッチに接点復活剤をスプレー。
DVのモーター線はFL表示基盤に繋がっています。外部入力基盤とFL表示基盤は何と各々1本のビスで固定されているだけでした。
VHS、DV共に正常動作する様になりました。白い爪着きのパーツが回転し、吸い込み位置まで送られたテープを押し出しますが、当初はこのパーツも回転しませんでした。
FL表示も正常に表示するようになり、復活を確認。
癌とも言えるDV部のドア。挿入の際に電動で開閉、取り出しの際にも開閉するという仕事量の多さの割には信頼性の低い部位です。
挿入の際に電動で開閉、取り出しの際にも開閉するという仕事量の多さの割には信頼性の低い部位です。
全面パネルを閉じても基本操作はできます。すっきりしたデザインで、タイマーさえ作動しなければ好感が持てるんですが…。
全面パネルを開くとテープ挿入口が現れます。パネル裏が操作部になっており、ダビング操作やジョグダイヤルによるコマ送りやスロー再生が出来ますが、両側の樹脂製ヒンジのみで支えられている為に全体がブヨブヨとしたタッチです。ヒンジ部分からポッキリと折れてしまう事が懸念されます。
とりあえず完動品にはなりましたが、根本的な解決に至っていない為、イジェクトボタンを押してからテープが出て来るまでは手でアシストすべく挿入口付近から離れられない状態です。
零戦整備の図 「整備魂」
戦中のラバウル東飛行場での整備兵の労苦を描いた図。
大東亜戦争末期、艦船や戦地に取り残された多くの整備兵は不慣れな海戦や基地戦闘を戦い抜き、散華していった。
画:藤瀬韶國
泰緬鉄道の開通式で使われたC56。
戦後も泰緬沿線の地域開発に活躍したC56型機関車90輌の代表として昭和54年にC5631保存会によって奉納された31号機。
実車は昭和11年に日本車両で製造され、石川県七尾機関区で走行していたもの。
大東亜戦争で90輌が南方に徴用され、31号機はタイで活躍、泰緬鉄道の開通式に参加した車両。
戦後はタイ国有鉄道で使用され昭和52年に引退。
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懐古な趣味と報告
企画:しげ幽鬼
編集人:ネメシス