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分解してみるとレーザーは半導体ではなくガス式です。
ガス管だけでも20センチ以上あり、反射器やプリズムが一塊りとなって移動します。
最初期型はレーザー発光機が余りにも大きかった為、盤の方が移動するという信じがたい方式でした。
LDの駆動はDDで、スピンドルモーターの裏側にはファンは取り付けられています。 従って、ベルト切れでLDが回転しないというトラブルは考えられません。
レーザー発光機のガスチューブです。 この個体はNEC製が使われていました。
ヘリウムとネオンガスが封入されていて、高電圧で放電します。
ガス式レーザーは黄色線の様に反射器とプリズムを通りながらピックアップレンズに届く構造の様です。ピックアップ部分には2枚の反射器があり、非常に複雑なルートとなっています。
反射器が微妙にずれている気もしますが、レーザー自体が照射されていない為このまま封印。
単なる懐古オブジェとなりました。
開発元のパイオニアもついにLDの生産を中止しましたが、半導体レーザーが実用化されるまでには想像を絶する苦労があった事が推測されます。
今回は不動の原因を探るべく分解してみました。
LEDやFL表示ではなく、文字の手前に配されたランプが点灯するだけのシンプルな表示板。スイッチ類も必要最低限。
レコードプレイヤーの様に蓋が上に開くタイプです。当然ながらラックに納めたり上に他の機器を重ねることは出来ません。しかしながらイジェクト不良の心配はありません。
ブルーレイやDVDはおろか、CDすら実用化されていない頃の代物ですからスピンドルはLD専用の大型のものです。レコードプレイヤーにドーナツ盤のアダプターを取り付けた様な容姿です。盤種選択の必要が無い為、レンズ類はピックアップのみと実にシンプルです。
しかしながら、巻き取ってしまわないとテープチェンジが出来ない事や、構造上カーステレオに使用できない等のデメリットの方が大きく、一部のオーディオショップの棚を短期間飾っただけで姿を消してしまいました。
今考えてもこのサイズだとテープ交換の手間はオープンリールデッキよりも面倒で、普及しなかったのも頷けます。何よりも、テープセレクターがオートの機種ではテープによってハーフの爪折りが必須であり、LNテープと交換した際には折った部分をセロテープなどで塞ぐ必要があるのも不便さに拍車を掛けていたものと思われます。
カセットデッキに装填した画像。残量確認窓部分にフレームが通っている為、テープ残量が殆ど確認出来ません。カーステレオに使用出来ないだけでなく、ホームオーディオでもこの様な弊害が生じます。録音の際にはストップウォッチを使用していますが、それでも残量が確認出来ないと何となく不安です。
リールデザインが似たQUANTEGY406との比較。リール単体の画像を見るとカッコイイ気がしますが、実際の10inリールのオープンテープと比べるとクランプホール以下のサイズです。
[《前回の記事]
今回は80年代のオーディオブームの最中に発売されたオープンリール型カセットテープです。
当時はサードパーティーから類似のテープが発売されましたが、今回紹介する機種はTEACからリリースされたテープ交換システムです。
基本セットは巻き取りリール着き(こちらは着脱出来ません)のハーフとアルミリールのテープ2本のパッケージになっています。 定価はLNで2500円也。(当時は消費税という打ち出の小槌は発案されていませんので、今で言う税別です)2セットと購入し、1セットは未開封。
ハーフの供給リール側は着脱の為に大きな開口部となっています。また、ヘッド部分もテープを通す為に割れた様な形状になっています。テープは巻き取りリール側のスリットを通し、リール基部の切り欠きからリールに引っかけます。 カセットテープの様な小さなテープではかなりの手間で、限られた規格のシステムとしては良く考えられているとは言え、普及を妨げた第一要因の部分かと思います。 フレームで折角のリールが隠れるのも問題かと…。
テープ端部には巻き取りリールに引っかける為のタイコが着いており、保管時には解けないように樹脂製のクリップで固定します。保管ケースはアクリル製で、蓋はねじ込み式になっています。 テープ保管も随分と手間が掛かるシステムです。 因みに、パッケージには「マクセル製高性能テープ使用」の文字が記載されており、LNだとUDを使用していたものと思われます。
修理後の感想ですが、CDラジカセやミニステレオとは明らかに音質差が出ているものの、楽器数の多い曲は流石に荷が重い雰囲気です。ヴォーカルはハッキリしていますが、奥行きや広がりを感じられる再生音とは思えませんでした。 特にボリュームによる低音の変化か大きく、小音量ではブーミーな感じで、音量を上げるにつれて堅くなります。
音楽を聴くのではなく、作業をしながらのBGM装置と割り切れば、多少のスペースを占領してもお釣りが来る性能だとも言えそうです。
カセットデッキはレコーディングボリュームすら無いオートリバースのダブルデッキですから、音質を期待するのは酷と言う物。気の利いたラジカセ程度と表現すれば解りやすいでしょう。
スピーカー以外に資料が見つからなかった為、スピーカーの性能のみを紹介しておきます。
ONKYO LiverPool D-150:2ウェイバスレフ方式ブックシェルフ型 16㌢ピュアカーボンコーン型ウーファー +ドーム型トゥイーター 再生周波数38~30KHz 音圧89dB 最大入力150W インピーダンス6Ω 1991年発売 \20,000/1本
一見アルミ製と思えるリングはプラスチック製で、固定は木ねじを直接ねじ込む方式になっている。 表面も木目のシートを貼ってあるだけである事が解る。
ラバーエッジに張り替えたユニットを組み込んだ状態。サランネットは茶色の落ち着いた雰囲気だが、フレームが樹脂製の為にこの状態のまま使う事にした。
操作部がドアに隠れたデザインのダブルカセットデッキ。 どちらもオートリバース式でテープダビングも出来るが、録音レベルの調整が出来ない。 カウンターはFL管式で正常に表示するが、ここが唯一の点灯部分となっており、テープ部の窓部分には蛍光テープが貼られているだけの為にテープの残量は全く見えない。 また全コンポーネントに共通しているが、シルバーのパネルにホワイトの文字は非常に見づらい。リモコンでの操作を主体としている為だろうか…。
[《前回の記事]
ミニコンポの修理の続きです。
エッジはポリ系なのかラバーなのか、それとも他の素材なのか解らずじまいでした。ウレタンではない事だけは確かです。
現在のONKYOはオーディオメーカーと言うよりもパソコン(ソーテック)販売が主力となっており、パーツは出ませんでした。
社外品ではウレタンとラバーの二種類が有りましたが、今回は後者を使用してみました。
今回は社外製のラバーエッジを使用。2枚で5000円(送料別)也。
エッジ交換とセンター出しが終わったウーファー。 フレームを見なければ本格的オーディオ用に見えなくもない。
DF製エンクロージャー内部。薄い幅の狭いスポンジの帯が入っているだけで、ネットワークはむき出し。 バスレフポートは単なる紙の筒にしか見えないが…。
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懐古な趣味と報告
企画:しげ幽鬼
編集人:ネメシス